経営者講演会

「経営者講演会」を受講しての感想

株式会社太幸
金燦会 会長 小西直樹

 組合員の皆様には、日頃より(金物団地青年部会)に多大なるご厚情を賜り誠にありがとうございます。

 去る10月15日(水)に、㈱和泉利器製作所 代表取締役 信田圭造様をお迎えして経営者講演会が開催されました。髙橋理事長様の肝入りにより実現した今回の講演会ですが当初は、金燦会会員の定例勉強会の企画でございました。準備を進める内に、会員のみならず組合員様にもぜひご参加いただきたいとの思いが強まり組合企画としてご案内させて頂いた次第です。

 さて、当日は参加者31名の下、午後4時から開始されました(約90分間)。信田先生の日本のみならず、世界の「食文化」、地域性の違いから俯瞰した「刃物文化」のご説明には、時間を忘れ傾聴いたしました。「家政学」の碩学であられると思いました。

 ご講演の中で、特に関心を持ったのは、「大阪堺で刃物文化が栄えた理由」についてです。それは、古代の古墳造営に深い関係があることが一因でした。現代の公共工事に近い古墳造営は、工事を効率よく進めるため、鉄を利用した鋤・鍬が使用されていました。堺には、仁徳天皇陵を含めて百舌鳥古墳群があり、一つの工事を終えてもたくさんの工事がありました。定住する人も多く「鉄」を利用した道具がたくさん開発されていったそうです。地名の「日置荘」(ひきそう)は、「火をおこす」意味の「ひおこそう」から出来たとのことです。また鋤の上で焼いたので、「すき焼き」という言葉が生まれたそうです。「刃物文化・食文化」の密接な関係性について知ることができたのも大変有意義でした。

 感想は他にもございますが、紙面の関係上ここまでとさせて頂きます。最後に講師の信田先生に深く謝辞を申し上げますと共に、企画を実現させてくださいました髙橋理事長様、また金燦会会員の皆様、ご出席頂きました組合員の皆様に厚く御礼申し上げます。

(株)和泉利器製作所・・・創業文化2年(1805年)。大阪府堺市にて庖丁・鋏・調理用品を製造・販売。皇室御用達。「料理の達人」「SMAP×SMAP」等のテレビ番組に調理道具を提供。

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